終演のご挨拶

#16「永久ニ退屈ナ悪戯」無事に終演いたしました。

前回のブログが「公演延期になりました」だったので、なんだか感慨深いものがありますね。

 

無事、出演者、スタッフ、お客様に感染者を出さず、公演を終えることができました。

関わる方全ての努力、お気遣いのおかげです。

本当に本当に感謝申し上げます。

 

今回はどうしても申し上げたいお礼があり、

遅筆の私が黙々とブログを書いております。

 

私が4月の公演延期からずっと不安に思っていたのは、「これはやってもいいものなのか」でした。

 

4月に延期が決まった時は「やってはいけないもの」だったんです。

本来はお客様を楽しませる物のはずが、

関わる人を危険な目に合わせるものになってしまったことが、

すごく悲しくて、辛くて。

 

主演作品というのもあって、

いつの間にか思いも募って我が子のような気持ちだったので、産むことすら許されんのか…と。そんな気持ちでした。

 

来て頂くからには、出来得る限りの対策と素敵なものを!という覚悟で臨んではいましたが、

正直、ずっと不安は抱えたまま初日を迎えました。

 

ただ、幕が開いてから、沢山の「おめでとう」という言葉を頂いてですね。

お客様からも同業の方からも、本当に沢山の方にお祝いをして頂きました。

 

そのどれもが心の込もった言葉で、

「やることを望んでくれる人がいるんだ」と

私の背中を強く押して、不安を和らげてくれました。

 

稽古中から本番まで本当に沢山の制限を強いたけれど、文句も言わず、体調不良無く過ごしてくれた座組の皆。

 日々情報を確認して、様々な対応強化をしてくれた運営陣、スタッフ。 

 

様々な制限に協力してくださったお客様。

体調不良だからと事前にキャンセル申し込みがあったりと、お客様からも沢山気を使って頂いたと聞いています。

 

何より「見に来てよかった」と言っていただいた言葉が、

私を生かして、最後まで歩かせてくれる糧になりました。

 

永久ニ退屈ナ悪戯は関わった全ての方の、

ご協力と気遣いできちんと”終われる”ことができました。

  

正直、やっていいのものなのか、についての答えは出せません。

関わる方にリスクを背負わせたのは間違いはないので。

 

それでも、この作品が始まって終われたこと、

沢山の人に愛してもらったこと、

私は一生忘れないと思います。

 

この作品を受け入れてくださった全ての人に感謝を込めて。

ご来場頂き、誠にありがとうございました。

 

2020.7.27